12月6日 全部で50キロは超えてしまうんじゃないかというほどの不要なモノを一斉処分する。家がどんどん軽くなる。

Dec 6。それぞれが日常へと戻っていく。周りはそんなことに影響されることなく時間が流れている。自分もしっかり地に足つけて、以前のように笑って、今まで以上に強い意志を持って歩いていく。今日は母と大掃除。ゴミ袋3つてんこ盛りになった不要な衣類。それから段ボール箱3つパンパンに膨れ上がった読み終えた書籍。古紙回収の袋は全部で6つ。どれだけの不要なものが家に混在していて、それが空気を重くしていたか。説教してやっ...

12月5日 いつまでも悲しみに浸っていることを、父は絶対に望んではいない。前を向いて、上を向いて、歩こう。

Dec 5。もくもくと煙を噴かせながら、父は灰になった。さっきまでいた父はいとも簡単に骨だけになり、それもなくなった。父だけのことに集中したくて戻ってきたはずなのに、いろんな他のいらないものが邪魔をしてくるその環境に、とうとう我慢の限界がきた。みんなギリギリなのはわかっている。少しでも緊張の糸が緩んだら崩れてしまうのを知っている。それでも目の前のことから逃げるその姿を、ぼくは許すことができない。これか...

12月4日 この時がきたら吸おうと思っていたタバコ、でもその時がこんな早く来るなんて聞いていないんやけどな。

Dec 4。人生で初めて吸ったタバコ、決してうまいなんてものではなかった。父が死ぬまでやめられなかったタバコ、これが最初で最後。正直、吸い方すらよくわからんかった。でも父の毎日の当たり前を自分がすることで、少しでも最後の最後まで近くにいられるんじゃないかと思った。阪神タイガースの応援グッズとタバコと焼酎。棺桶に入れてあげるからな。通夜も葬式も行わず、火葬の時が来るのを待つ。父が望んだこと、父が望んだそ...

12月3日 これからは誰をみて、誰を想って、生きていけるのだろう。いつも支えてくれていた父はもういない。

Dec 3。全てにおいてわからない。ただ目の前のやるべきことを処理すること以外、わからない。覚悟はしていたけれど、あまりにも自分の中にいろんな想いを溜めすぎていた。身体のあちこちがおかしな反応を始め、空腹満腹も睡魔も、自分では予期せぬ時間に巨大な悪魔のように襲いかかってくる。疲れている。疲れて疲れて、疲れ切っている。自分の人生を導いてくれていた指針を失った今、ひとりで歩き出さないといけないことはわかっ...

12月2日 命日

Dec 2。父が、死んだ。...

12月1日 どれだけお金を使ったって面会時間に間に合わないなら意味なんてない。まだまだ一緒に過ごせる日があるよな?

Dec 1。昼過ぎ、羽田空港に到着。次いで大阪行の便を取る。伊丹着。ANAにJAL、当初の予定より5倍にも6倍にも膨らんだチケット。どうだっていいし、せっかくならもっと大金叩いて仕舞えばよかったと思う。面会時間は20時までらしく、到着予定は20時15分。明日朝イチで見舞いへ行くことにする。思っていたほど家が暗くないのは、みんなの我慢や覚悟や諦めや、そんなグニャグニャのガラスみたいな感情が入り乱れているからだ。寝ない...