その手、その声、お母さんの優しさ。

【その手、その声、お母さんの優しさ。】

両親が丈夫になるよう育ててくれたおかげで、ぼくは身体がとても強い。風邪なんか滅多にひかない。子どもの頃もほとんど毎年が皆勤賞で、本当に元気いっぱいの男の子だった。ごく稀に風邪をひく時があった。そんな時にはいつも、お母さんの優しさが隣にあったことを忘れはしない。いや、忘れはしないではなく、鮮明に覚えている。

朝から調子がよくない。なんだか身体がだるく、頭がボーッとする。熱を測ると38℃を超えている。今日はゆっくりしておいたほうがいい。そんな日。お母さんは、氷水で絞ったタオルをおでこに乗せてくれ、ポカリスエットをふとんの横に常備し、身体のラインに沿ってゆっくりと掛け布団をかけてくれる。胸の付近をポンポンと軽く2度ほど叩いて、「ゆっくり休んでおきね」って優しく声をかけて階段を下りていく。たぶんぼくが眠りについている時も何度も気にかけて見にきてくれていたんだろうな。

眠りから覚め、階段を恐る恐る下りていくと、「どう?」って優しい表情をしながら振り返って、一言かけてくれる。おかゆが食べられないぼくに、暖かいおうどんの準備を始めている。NHKの番組が流れているのを、見ているのか見ていないのかわからないくらいボーッと眺めて、おうどんがやってくるのを待つ。お母さんは、ぼくのおでこに手を当てて「少し熱下がったかな」って、ふと笑いかけてくれる。

子どもながらに「この時間が一生続けばいいのに」なんて思っていたことを思い出す。普段も優しい母だが、やっぱりお母さんはお母さんなんだって感じる瞬間が、風邪をひいたあの時間だった。

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