2月3日 川が氾濫、橋がなくても大丈夫。最終目的地モアへ到着。キューバの田舎町でヒーローになる。日本で田園風景が残る場所。
Feb 3。
早朝6時過ぎにカサとオーナーにお別れし、コレクティーボへ向かう。Quiero ir a Moa!!で、待つ場所を教えてもらう。Moaという単語を誰かが発すれば、Tu vas a Moa??で確認し、彼彼女らの動向を流し目で確認する。片腕を失ったおっさんが、必要にお金をせがんでくる。英語のlook!をMira!とそのまま使うのはわかったが、あまりにもしつこいので途中から無視する。僕はあなたよりお金を持っている。苦労の度合いは知らないが、僕は旅のために働いてきた。人を助けたいし、誰かの役に立ちたい。でも、ただ外国人を見かけてお金だけをせがむ見知らぬひとを助けるお金を、僕は1円も持ち合わせてはいない。
どれくらい待っただろうか。川が氾濫し橋が潰れてMoaへは行けないかもと噂が広がった時に、Moa!!Moa!!と叫ぶタクシーがやってきた。60,70年代のクラシックカーの中はとても面白い。きっとこの車はランドクルーザーの前身。鉄筋をぶっ叩いて折り曲げただけ、穴を開けて必要なものを埋め込んだだけの簡素な造りだ。それでもこの技術はすごい。8人が限界と見えたタクシーには、子どもたちを合わせて14人が乗り込んでいた。車が立ち往生している。膝下までどっぷり浸りながら歩いて渡っているひとたちがいる。勇敢なタクシードライバーは、横転しそうになりながら、氾濫した川を見事に突破してくれた。
距離だけで見れば1時間で十分な場所も、キューバの奥地ではそう簡単にいかない。未舗装で陥没があまりにも多すぎる道を、道路の端から端まで目一杯に使いながら、なんとか動線を見つけて進んでいく。待ち時間も合わせれば、合計で4時間以上はかかっただろう。Moaへ辿り着く。決めていた通り、ここでは流れに任せる。バイタクのにいちゃんに声をかけられる。タクシーには乗らないがついていく。一軒のカサを紹介される。優しそうなオーナー、一晩25クックだ。何も言わず悩んでいるフリをする。20になる。まだフリを続ける。18で落ち着いた。晩飯、値切らず7クックで食べることにする。これでいい。
Moaという町、コンクリートじゃない泥道を歩く。田舎の町がやっぱり好きだ。さっきとは別のバイタクのにいちゃんに写真を撮ってくれと言われる。彼と1時間くらい話す。拙いスペイン語が伝わるから面白い。この町には船関係のなにかでフィリピーノがよく訪れるらしい。歩いていても”フィリピーノか?”と尋ねられた。バスケをしている子どもたち、一緒に遊んでみる。僕は彼らのヒーローになった。”こいつめっちゃうまい”と言っているのがわかった。僕の技術でそうなるのだから面白い。見えなくなるまで「ハポン!」と呼ばれ、手を振った。嬉しそうに僕のマネばかりしていた。いい写真が撮れた。
外国人が興味を持つTokyoとKyoto。日本という国の文化・歴史・人々を見てもらうには、どの町を勧めてあげることができるのだろうか。僕も知らないような、日本の小さな町や村へ訪れた外国人と出会ってみたい。瀬戸内海や沖縄周辺の島々や、新幹線や飛行機では行けないような片田舎。僕もまだ知らない日本。でもきっとそんな場所に、古き良き日本の風景がある。子どもたちは日が暮れるまで元気よく外で遊び、みんなが知り合いで、田んぼや畑が広がっている。現代をわるく思っているのではなく、僕はそんな昔ながらの風景に溶け込んでみたいのだ。言葉の通じる、自分が生まれ育った大好きな日本の中で。

キューバ感。

カサの中は、まるでバー。

歩き始める。

すでにお気に入り感。

泥道よし。

廃れ感よし。

工事中のおっさんたちよし。

水溜りよし。

公園よし。

海きたなし。

ずっと話し込んだバイタクにいちゃん。

海沿いのカフェ。

釣れない釣り人たち。

海きたなし。

泥道よし。

歩いて

歩いて

歩いて

歩いて

発見。

混ぜてもらった。

もうちょい笑え、一番右!

もはやいちばん小さな池。

靴の裏がまっちゃっちゃ。

歩いて

歩いて

写真せがまれて

歩いて

歩いたら

雨降った。
モア、来てよかった。
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早朝6時過ぎにカサとオーナーにお別れし、コレクティーボへ向かう。Quiero ir a Moa!!で、待つ場所を教えてもらう。Moaという単語を誰かが発すれば、Tu vas a Moa??で確認し、彼彼女らの動向を流し目で確認する。片腕を失ったおっさんが、必要にお金をせがんでくる。英語のlook!をMira!とそのまま使うのはわかったが、あまりにもしつこいので途中から無視する。僕はあなたよりお金を持っている。苦労の度合いは知らないが、僕は旅のために働いてきた。人を助けたいし、誰かの役に立ちたい。でも、ただ外国人を見かけてお金だけをせがむ見知らぬひとを助けるお金を、僕は1円も持ち合わせてはいない。
どれくらい待っただろうか。川が氾濫し橋が潰れてMoaへは行けないかもと噂が広がった時に、Moa!!Moa!!と叫ぶタクシーがやってきた。60,70年代のクラシックカーの中はとても面白い。きっとこの車はランドクルーザーの前身。鉄筋をぶっ叩いて折り曲げただけ、穴を開けて必要なものを埋め込んだだけの簡素な造りだ。それでもこの技術はすごい。8人が限界と見えたタクシーには、子どもたちを合わせて14人が乗り込んでいた。車が立ち往生している。膝下までどっぷり浸りながら歩いて渡っているひとたちがいる。勇敢なタクシードライバーは、横転しそうになりながら、氾濫した川を見事に突破してくれた。
距離だけで見れば1時間で十分な場所も、キューバの奥地ではそう簡単にいかない。未舗装で陥没があまりにも多すぎる道を、道路の端から端まで目一杯に使いながら、なんとか動線を見つけて進んでいく。待ち時間も合わせれば、合計で4時間以上はかかっただろう。Moaへ辿り着く。決めていた通り、ここでは流れに任せる。バイタクのにいちゃんに声をかけられる。タクシーには乗らないがついていく。一軒のカサを紹介される。優しそうなオーナー、一晩25クックだ。何も言わず悩んでいるフリをする。20になる。まだフリを続ける。18で落ち着いた。晩飯、値切らず7クックで食べることにする。これでいい。
Moaという町、コンクリートじゃない泥道を歩く。田舎の町がやっぱり好きだ。さっきとは別のバイタクのにいちゃんに写真を撮ってくれと言われる。彼と1時間くらい話す。拙いスペイン語が伝わるから面白い。この町には船関係のなにかでフィリピーノがよく訪れるらしい。歩いていても”フィリピーノか?”と尋ねられた。バスケをしている子どもたち、一緒に遊んでみる。僕は彼らのヒーローになった。”こいつめっちゃうまい”と言っているのがわかった。僕の技術でそうなるのだから面白い。見えなくなるまで「ハポン!」と呼ばれ、手を振った。嬉しそうに僕のマネばかりしていた。いい写真が撮れた。
外国人が興味を持つTokyoとKyoto。日本という国の文化・歴史・人々を見てもらうには、どの町を勧めてあげることができるのだろうか。僕も知らないような、日本の小さな町や村へ訪れた外国人と出会ってみたい。瀬戸内海や沖縄周辺の島々や、新幹線や飛行機では行けないような片田舎。僕もまだ知らない日本。でもきっとそんな場所に、古き良き日本の風景がある。子どもたちは日が暮れるまで元気よく外で遊び、みんなが知り合いで、田んぼや畑が広がっている。現代をわるく思っているのではなく、僕はそんな昔ながらの風景に溶け込んでみたいのだ。言葉の通じる、自分が生まれ育った大好きな日本の中で。

キューバ感。

カサの中は、まるでバー。

歩き始める。

すでにお気に入り感。

泥道よし。

廃れ感よし。

工事中のおっさんたちよし。

水溜りよし。

公園よし。

海きたなし。

ずっと話し込んだバイタクにいちゃん。

海沿いのカフェ。

釣れない釣り人たち。

海きたなし。

泥道よし。

歩いて

歩いて

歩いて

歩いて

発見。

混ぜてもらった。

もうちょい笑え、一番右!

もはやいちばん小さな池。

靴の裏がまっちゃっちゃ。

歩いて

歩いて

写真せがまれて

歩いて

歩いたら

雨降った。
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